来院までの経緯
横浜市中区在住の50代女性が、ジムトレーニング後に、背中に強い痛みを訴え来院した。
普段から首肩コリがひどく、1日中座ってのパソコン作業と運動不足が原因であると考えて、ジムトレーニングには不定期に通っていた。
最近仕事が忙しくなり、ジムに通えていなかったため、久しぶりに行ったその日は少し念入りに背中の筋肉のトレーニングを行った。肘を曲げて、肩甲骨を上下に動かすトレーニング後に、背中がつる感じと痛みが少しでた。その後、日がたつにつれて背中の痛みが増し、1週間後には痛みが強くなって耐えられなくなったため、ホームページをみてTRINITYカイロプラクティックに来院された。
来院時の症状
・背中を反らせると右肩甲骨の内側に強い痛みが出る。
・右肩甲骨内側の筋肉が左に比べ、少し盛り上がり、触ると痛みが強いだけでなく熱い感じがする。
・何もしなくても痛いが、夕方になるとさらに痛みが強くなる。
施術後の経過
初回は検査の結果、肩甲骨の内側と背骨の間に張っている菱形筋と僧坊筋を痛め、
炎症が起こっている可能性が最も高かったため、それを鎮めるための施術を行った。
2回目は、炎症に対する継続施術だけでなく、傷ついてしまった筋肉をさらに痛めやすくしている姿勢的要因に対処するために、関連する背骨の関節の動きと頚部の筋肉の緩和操作を行った。
3回目の来院時には、背中の痛みの場所が変化し、肩甲骨の外側（腋窩）付近の痛みを強く感じるようになっていたため、肩甲骨外側上腕関節の動きをスムーズにするために、頚部と肩甲骨周囲の筋肉のバランスと可動性の改善を行った。
現在、施術を継続している。
担当 太田コメント
今回の背中の痛みの主原因は、もともとの姿勢的要因と肩甲骨の動きの悪さに問題があります。
肩甲骨についている筋肉が慢性的に筋肉疲労を起こし、固く動けなくなっていたにもかかわらず、
久しぶりに行ったジムで突然そして無理やりにその筋肉を伸ばす形にしてしまったため、筋肉が伸びることができず、とても小さなミクロの単位で何箇所か傷つけてしまったのです。
今回のように、日頃運動不足や同じ姿勢になりがちな方は、急に運動をしたりするのは危険です。
まずは、ウォーミングアップのためにストレッチ等を必ずするように心がけて下さい。
また、ストレッチも大きな筋肉は伸ばしやすいですが、細かな筋肉や肩甲骨周りの筋肉はやはり自分では伸ばしにくいものです。
さらに、一度動かなくなってしまった関節は、とくに自力で動くようには出来ません。
背中の筋肉や関節の動きが気になる場合は、無理やり動かそうとして痛める前に、ぜひ専門家である当院にお問い合わせ下さい。
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